インプラントの施術が終わったからと言って、油断してはなりません。インプラントはほぼ永久的なものですが、心配なのは、インプラントを埋めてある周辺の組織や全体のかみ合わせの状態なのです。そこで、定期検診をきちんと受けることが求められるのですが、3ヶ月に1回の周期で行われる程度ですので、きちんと受信することを忘れないでください。 この際には、専門的な予防処置と検査が行われます。インプラントの部分だけではないので、インプラントの治療後の検診では、口腔全体の健康を管理できることから、非常にありがたいことになるはずです。

ところで、インプラントの周辺の歯が、その後、抜歯の必要などがあったときのことを心配する人もいらっしゃいますが、どんな場合でも、インプラントを作りなおすことはないのが普通です。稀に、周囲の組織が歯周病などになった場合に、インプラントが不安定になる場合がないとは言えないのですが、これも、定期健診で早期発見ができますので、インプラントが駄目になることはほとんどないのです。

では、インプラントの口腔ケアについて、知っておいていただきたいことを書いておきます。そのケアは、実は、天然の歯となにも変わらないのです。ですが、このインプラントにした原因が、虫歯や歯周病であった場合には、ブラッシングの方法に間違いがあったとも言えるでしょう。まずは、医者に相談され、ブラッシング等を正しく教えてもらうことをお勧めします。

インプラント治療は自由（自費）診療なので、インプラントの費用は診察の時点から、健康（社会）保険は適応されないことになっています。その費用も、インプラントの本数や種類、その難易度によって差が出ますが、診察から施術まですべてを含めて、1本50万円ぐらいが普通です。被せ物がメタル冠かセラミックにするかでも費用は変わるのですが、インプラントの治療にはかなりの費用がかかることを知っておいてください。

ただし、インプラントの治療は、医療費控除が適応出来ますので、確定申告の際には医療費控除の相談をするといいですね。医療費控除についての詳細やご相談を希望する場合には、お住まいの地区の税務署または治療された歯科医院の窓口で相談するといいでしょう。なお、費用の支払いに、デンタルクレジットや各種ローン、カード支払いもできますが、その場合でも医療費控除ができます。ただし、クレジットの場合、年が変わってしまった場合は、1年以内の支払い分についてが、その対象になります。