自覚と無自覚
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知「ねー、どこ見てるの?」


山「え?」



ボ〜ッとしていると、突然知念が目の前に表れた。



知「涼介、ずっとボ〜っとしてたよ?」




山「そう?ゴメン。」




知「…なに考えてたの?」




山「べ、別に何も。」




知「そう、僕に言えない事考えてたんだ。」



少し拗ねた顔で尖らせた唇。

その唇が可愛くて、キスしたくなるのを必死に我慢する。



別に変な事考えてた訳じゃない。

ただ、もう少し知念に触れてたいなぁ…なんて思ってただけ。




知「いいもんっ、僕だって他の人の事考えるしっ」




山「ゴメンゴメン(笑)」




プイッと背を向けた華奢な体をギュッと抱き締めた。


知「な、なに///」




山「知念が俺以外の事を
考えないための防止♪」




君を好きなんて、ずっと前から自覚してるよ。


ただ今、この距離に幸せを感じれる自分に感謝しよう。


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