食後に三分、一日三回。じっくりと力を入れて、汚れを落とすように。これが最近までの歯磨きの常識でしたよね。

しかし、歯磨きの方法は変わりつつあるのです。 そもそも、歯磨きは汚れを落とすという意味と同時に、口内の雑菌の除去という新しい概念が生まれました。

というのも、それまでの虫歯のメカニズムは歯に残った歯垢が溜まり、それが歯に穴を開けてしまうと考えらていました。 実際間違いではないのですが、新たに、口の中にある雑菌が歯垢の働きを助長し、虫歯を出来やすくするという事実が出てきました。

これによって、歯磨きの方法と言うのも変わりつつあります。

一日三回三分といった昔ながらの方法よりも一日一回でもいいからその分時間をかけるべきという意見も目立っています。

ただでさえ現代社会は忙しさと戦っている人が多いです。そういった人々が一日三回も歯磨きに時間を割くのは難しいでしょうね。

しかし、一日一回であれば入浴中だったり一日の最後にと時間も取れるのではないでしょうか。その分、一回にかける時間を長くし、しっかりと磨く、と。

そういった風潮になってきています。 また、最近注目を浴びているのが、デンタルフロスと言われる物です。解りやすく言うと歯間ブラシの一種とでも言えばいいのでしょうか。

このデンタルフロス。歯と歯の間の歯垢を除去するアイテムとして最近注目を浴びていますが、初めて使うと多くの人が出血するようです。

しかし、これは慣れの問題や歯と歯の間の歯垢を刺激した影響でそれが歯茎に伝わり、出血するのです。

ですから、デンタルフロスを続けていれば出血は収まるのです。出血するからと言ってデンタルフロスをやめてしまう方が問題です。

しかし、いつまで経っても出血が続くのであれば、それはデンタルフロスの使用方法を間違えている可能性が高いので、注意が必要です。

また、最近の世相を反映しているというか、インターネット上でも、正しい歯磨きの方法を教えてくれるホームページがたくさんあります。

写真つきで解説してくれるページはもちろん、中にはブロードバンド時代を反映してか、動画で詳しくみっちりと歯磨き方法を教えてくれるサイトまであります。 虫歯になってしまったら、歯医者で治療を受けるしかありません。しかし、虫歯を防ぐのは我々の日々の生活なのです。
そしてそれは歯磨きにかかっていると言っても過言ではないのです。たかが歯磨き、されど歯磨き。

歯磨きによって虫歯や歯周病が防げるのであれば、一日一回くらい頑張るべきですよね。

その方が虫歯や歯周病になって歯医者に通院するよりもよっぽど時間を有意義に使えますよね。