1/6破 平和な毎日 平和な町 平和な今 私は、市場で林檎を売っている。 ここを紹介してくれたのは、キャロルだった。 働いた事なんてなかったから、最初はすごく緊張したのを覚えている。 だけど、果物屋のおばさんはすごく優くしてくれて、私に色々な事を教えてくれた。 ふと空を見上げた。 少し冷えて、思わず自分の肩をさすった。 −…いつもはもう少し売れるんだけどなぁ… …今日は、向こうの方でなにかあったみたいで、人が交錯するばかり…誰も店に立ち寄ってくれない。 この街は少し荒れているから、銃声が響くというのはとりわけ珍しい事ではない…が、今日はやたらと多い気がする…。 本当に、何があったんだろう… とは思うが、無断で店を離れる訳にはいかない。 …そんな時だった。 「君、ここで働いているのかい?」 …二人の男の人だった。 なんだか、軍服見たいなものを着ている。 さっきからよく見かけるが、街に盗賊でもやってきたのだろうか…。 私は、小さく頷いた。 「へぇ…あ、この林檎、おいしそうだね。一つもらえるかい?」 そう言って、右の男の人が私にチップを渡した。 私はそれを受け取ると、林檎を一つ渡す。 「ありがとう、…君の名前は?」 そう言いながら男の人は林檎を齧った。 私は少し焦ってから、口籠もりながらも口を開こうとした。 「わ…私の名前は…ピ <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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