1/2頁 私は何の為に走っているんだろう。 なんで走らなくてはいけないんだろう。 俺が向かう先は見えない。 暗闇で、そこに完成されたものを求めて私は走る。 でも完成されたものなんてある筈は無くて、結局は僕の傲慢で終わる。 だから足が痛い。 「ゴール!またタイム縮んだんじゃないか?」 ゴールすると、先生にそう言われた。 足なんて早くなくたっていい。 俺が欲しいものに追い付ければいい。 それでも私は一歩が踏み出せないでいる。 こんな僕じゃあお話にならない。 俺はがむしゃらに走る。 一歩すら踏み出せない。 勇気だってない。 俺は手を伸ばす。 手すら出せないで、高いところを眺める。 見えない。 掴めない。 ジリリリリリリリ!!! 響く電話のベル。 響く家のチャイム。 響く目覚まし時計。 鳴らない電話のベル。 鳴らせない目の前のチャイム。 目覚めたくない朝。 歩き続けた後。 走ってみた後。 がむしゃらに走り続けた後。 足が痛い。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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