1/1頁 いる。 後ろに、何か。 何が? そう思っているうちに、捕食される。 いる。 いるんだ、後ろに、何か。 月光が射して、私の影に覆いかぶさる様な大きな影が、前に広がる。 大きくて黒くて、…そう、黒くておぞましい。 一歩前に足を出すと、体に痛みが走る。 髪の毛を引っ張られているかの様に、裾を捕まれているかの様に、それは私のたった一歩の前進すら許してくれないでいる。 もう、腰辺りは食われていた。 均衡を保つより、狂気に溺れて乱れ、尽きる程に陶酔してしまったたほうが 或いは、楽だと思った。 黒くて、黒くておぞましい影は、私と 同じ顔をしていた。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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