1/6頁 見上げる空は真っ白だった。 雲の綺麗な白という訳でも無く、雨雲のくすんだ白という訳でもない。 外は寒い。 手がかじかんだり、肌を刺したりといった程では無いけど。 シャカシャカと葉を踏むのは愉しい。 みずみずしい葉をシャカシャカ踏んで歩いていると、稀にパリッとした感触がまじる。 …枯れ葉だ。 パリッ…パリッ… …稀に現れるこの感触が、私は堪らなく好きだった。 「よっ!」 俯いて歩いていた私に、誰かが声をかけてくる。 視線を上げると、そこには樟木がいた。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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