1/2頁 「「「あけましておめでとーう!」」」 クラッカーが弾けた! 私が入院して数年が経っているけど、こんなに楽しい新年を迎えたのなんて、初めてだった。 「ごめんね…皆、年明け忙しいでしょうに…」 「何をいまさら(笑)ヤバかったら皆こないですってォ」 私が言うと璃華ちゃんが笑いながら答えた…。 最初に会ったのがもう随分昔に感じるなぁ…。 あんなにおとなしくてお人形さんみたいな子だったのに… 「それに功聖さんが来るっていうなら来ない訳にはいかないわ!」 …すっかりたくましくなってるわぁ… 「むむぅ!功聖は私の恋人だ!おまえみたいな女…」 奈兎ちゃんは相変わらずだし… 「何をぅ…むきぃー!ロリっ子のくせに!ちび!ちびちび!」 「ちびって言うなぁあ!この…」 「違う!!」 ここで仲裁… 本当だったら功聖さんのはずでしょうけど… 「違う…まちがってるよ、二人とも、功聖さんは俺のお嫁さんだ!」 「それもちがぁぁあう!!!」 と言って功聖さんに殴られてるのは、彼の甥っ子の章くんというらしい…。 金髪でバンダナを巻いてて、高校生らしいけど、功聖さんにべったりだからずっと幼い印象を受ける子。 「皆、集まってもらってホントにありがとう!特に功聖さんは、刑事さんなんだから年末年始大変だったろうに…」 茂蔵さんが、パンと手を叩いて皆を制した。 「いやぁ、俺はもう年だからなぁ…代わりならいくらだっているよ」 「とか言って、九にほとんど仕事押しつけてきたクセにw」 「お前だって、父親からきたパーティー断ってたじゃねぇか!」 「ていうか俺は新年功聖さんと二人っきりでイチャイチャしてたかったのにぃ!」 「んなこと言う奴は家で待っとけ!」 と、功聖さんも捌く人数が増えて大変だわ… 「何はともあれ、ホントに皆ありがとう!今年はきっと、最高の一年になるわね…」 隣で茂蔵さんが笑った。 「ああ。」 「なんか事件があったら呼んでくれよ!なんだって解決するからな」 おどけて功聖さんが言った。 「まぁ、初対面なのにちょっとふざけすぎたかな(汗)あけましておめでとう!ぜひ、これからもよろしくおねがいしますよ!」 章君が私と握手をしてくれた。 どことなく、なんだか功聖さんに似てるなぁ…と思う。 「まあ、茂蔵に幸せにしてもらえよ!」 相変わらず奈兎ちゃんはストレートだなぁ… 「入院中はお世話になりました!私沙織さんと会えてよかった…今年もよろしくお願いしますね」 璃華ちゃんもにこっと笑った。 私は、すごく、幸せだった。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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