血ト眼球
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・‥‥…†第2章†…‥‥・

   −血ト眼球−
 ーMITAKUNAI&MITAKUNAIー


†― ―――――― ―†




……

「せん…ろっぴゃく…ろくじゅう…はち………せん……ろっぴゃく………」

薫は虚になりながらも湯舟に浸かり数を数えている。


意識を保っているのがやっとなのだろう。

母が薫に飽きて仕事へ出て行った事にすら気付いていない。



そこに馨が駆け込んでくる。


「お姉ぇちゃん!」

馨は薫を抱き上げる様に湯舟から引きずり出す。



薫の体は真っ赤で、最早上せの域を越えていた。
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